ジェイ・グレイドン

ギタリストの話。

その名はジェイ・グレイドン。

かつてギターを弾いていた身として、当然好きなギタリストが何人もいた。ジェイ・グレイドンは大学時代一番好きだったギタリスト。参加している作品見つけたら片っ端から買うくらい、本っ当に入れ込んでいた 所謂AORの代表的なギタリストで、プロデューサーとしても数多くの素晴らしい仕事を残している。

大学時代の私はAORにどっっっぷり浸かっていた。気付いた人もいるかもしれないが、私のGINOというハンドルネームはジノ・ヴァネリ(GINO VANNELLI)から頂戴したものざんす ジノについてはまた後ほど触れるとして、なんだってグレイドンにハマったかというと、渕上祥人というAORシンガーが某雑誌で“マーク・ジョーダンの「ブルー・デザート」のグレイドンのギターにぶっ飛んだ”とか言ってたのを見たのがきっかけ。音楽に関してはいろんな方面にアンテナを張り巡らせていたので、ジェイ・グレイドンという名だけは知っていたのだが、肝心の音は聴いたことがなかった。で、そのマーク・ジョーダンの「ブルー・デザート」なるアルバムを買いに行って聴いてみたんだが、恐らく渕上氏以上にぶっ飛んだと思う。“こーいうギターを弾く人がいたんだ!”と・・。特に2曲目の“I'm A Camera”のソロ…心底ぶっ飛んだ。中学生のときビートルズの“Helter Skelter”を聴いたときもめっちゃぶっ飛んだが、グレイドンにはある意味同じような衝撃を食らわせてもらった。独特のネバリがあって、メロディアスかつトリッキーなフレーズ、リズムの良さ、カッティングのタイム感、そして音色…すべてが最高。当時の彼のプレイはノー・クレジットでも一聴してすぐにわかる。それくらい特徴的なギターを弾いていた。スティーリー・ダンの“ペグ”のソロはグレイドンを有名にした代表的なプレイだけど、個人的にあの奇を衒ったようなプレイはピンと来なくて、他のグレイドンのソロと比べなんだか異質なものを感じる。むしろペグ以降のプロデュース稼業を始めたあとのプレイが彼の本質だと思ってる。プロデューサーとしての仕事っぷりがまた天晴れで、AORというジャンルの雛型を作ったと言っても過言ではなかろう。

グレイドンを知ったあとの私は、ありとあらゆる資料を元にタワレコだHMVだレコファンだと、あっちゃこっちゃ音源を捜し回っては見付け次第即買いしていた。そしてあの音を再現すべく、手持ちのマルチエフェクターで散々サウンドメイクしたものだった。当時はそこそこ満足していたが、今になって思えばロクでもない音を作っていた しばらく後になって知ったのだが、グレイドンはエフェクターは使わなかったらしい せいぜいコンプとトークボックスくらい。結局アンプと手であの音を作っていたようだ。凄いやね。一流ってのはそういうものだ。

大学2~3年くらいのときだったか、しばらく鳴りをひそめていたグレイドンが突如ソロ・アルバムを発表した。その名も“Airplay for the Planet”。かつて自身が組んでいたユニット名をそのまま繋げたタイトル(笑) もちろん買った。しかしそのアルバムに詰め込まれていた音は、私が惚れ込んだAOR全盛期のものとはとはだいぶ異なるものだった。ちょっとがっかりしつつも、アルバム発売後間もなく行われた中野サンプラザでの来日公演には、後輩を引き連れて行ってしまった そして普通に楽しんじゃって帰ってきたと(大笑) 

この前YouTubeを見ていたら、ビル・チャンプリンの“What Good Is Love”という、私にとっては懐かしい曲を発見した。ギターはグレイドン。私が持っているテイクとは若干違っていたが、久しぶりに聴く全盛期のグレイドンはやっぱりよかったのだった。ちなみに下の動画は別の曲なのであしからず。まあ聴いてください。すげえギター弾いてるから。


ロマンティック
BMG JAPAN
2005-07-20
エアプレイ

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確かに名盤(^^;超 ...
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Blue Desert
Warner
1996-01-01
Marc Jordan

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全曲捨て曲無しのAO ...
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