山下達郎

邦楽のアーティストで誰が一番好きかと言ったら、彼になるんだろうか・・?

山下達郎。そう、言うまでもなく“クリスマス・イヴ”のあの人です。

時代によってコロコロアテチュードを変える人ではないとは思っているが、私の個人的な好みとしてはキャリアの初期の方が好きだ。所謂BMG時代。アルバムでいうと“CIRCUS TOWN”から“FOR YOU”まで。ワーナーに移籍した途端に音が変わった気がするのは私だけ?? 本人はそう言われることに心外かもしれないけど、少なくとも私はそう感じてしまう。だから最近の作品は全然聴いていない。持ってる中で一番新しいのが98年の“コージー”だもん。ほとんど聴いてないけど

BMG時代のヤマタツ、ほんとに凄かった。リアルタイムで聴いてたわけじゃないが、当時の彼に会うことができたなら「あんた本当に最高!!」と叫びたくなるくらいスプレンダーな作品を作っていた。

彼はソロ・キャリアの前のバンド、“シュガーベイブ”の頃から既にただの新参者ではない歌声やソングライティングを披露していた。それにしてもあの歌声って一体・・・。木村拓也のドラマで“RIDE ON TIME”が使われるよりさらに大昔、かの曲はマクセルのCMで使われていたのだが、当時そのCMを見たガキンチョの私ですらかっこいい声だと思ったくらい。声量豊かで、伸びやかかつしなやか。最初にヤマタツに惹かれたのは、その神が与えたとしか思えない歌声だった。

シュガーベイブ解散後、すかさず彼はソロ活動を始めてアルバム“CIRCUS TOWN”を発表。これがいきなり凄い出来 ニューヨークとロサンゼルスでレコーディングを敢行したとのことだが、その理由は自分の楽曲の力試しだったとか。結果、彼の楽曲は向こうの超一流セッション・マンのプレイとアメリカ流のアレンジに耐え得るものだと見事証明された。さすがとしか言いようがない。山下達郎は若き日でも、やっぱり音の職人山下達郎だったということだ。本作の2曲目“WINDY LADY”。私が一番好きなヤマタツ・チューン!ライヴでのダルなヴァージョンもいいが、やっぱりこっちのアレンジの方が好きだなあ。アラン・シュワルツバーグ&ウィル・リーのリズム隊がいい仕事している。この曲中の、何の感傷も感じない、“愛なんて つかの間の幻さ”という虚無的な一節が、何故か昔から妙に気に入ってる。曲全体の乾いた感じが凄くいいんだよね。

どれもが素晴らしいBMG時代において、私が特に好きなのはライヴ・アルバム“IT'S A POPPIN' TIME”とBMGレーベルラストの“FOR YOU”。あぁでも“GO AHEAD!”も捨て難いなァ・・。“IT'S A POPPIN' TIME”・・・これをダメ出しする奴ってどんな奴かと思うくらいの傑作。ヤマタツのライヴ・アルバムにはもう1枚“JOY”という大傑作があるんだが、私は“IT'S A~”の方が好き。飾りのない音と程好いレイドバック感がいい。録音場所が六本木PIT INNだけあって、観客とプレイヤーが近しい、アット・ホームな雰囲気もよい。メンバーは村上ポンタ、吉田美奈子、岡沢章、松木恒秀、果ては坂本龍一という強力なメンバーなもんで演奏がよくないワケがない。中でも私は“SOLID SLIDER”が気に入っている。スタジオ版とほぼ同じアレンジだが、ライヴのグルーヴがいい。ポンタのドラムがかっこいい☆ そして“FOR YOU”・・・私の中での山下達郎最高傑作 ジャケから音からすべてよし。“SPARKLE”のイントロの、あの必殺のカッティングを聴いた瞬間一気に空気が変わる。ヤマタツのギターを聴くとテレキャスターが欲しくなるんだよね。思えばテレは一度も弾いたことないギターだったな。ジミー・ペイジも弾いていたにも係らず手を出すことなく終わった。アルバム、ライヴを通してリズム・ギターはヤマタツ本人が担当しているが、彼は歌いながらついでにギターを弾くという、シンガーにありがちなタイプではなく、ギタリストとしての力量も相当なもの。あの見事なリズム・カッティングには私も大いに憧れたものだ。カッティングだけでなく、異色作“HEY REPORTER!”ではソロまで弾いている。これが凄まじいソロで“これほんとにヤマタツが弾いてるの!?”って思ってしまうくらいのワイルドさ。音作りが尋常ではない。プレイ自体はオーソドックスで起承転結の練れたいいソロで、普通に巧い。本人はカッティングしか弾けないと謙遜しているけど、ソロもいいのよほんとに。実は学園祭でヤマタツ・コピー・バンドをやったことがあって、“SPARKLE”もやったのだが、弾いていてほんと気持ちのいいギターだった。しかし彼のタイム感は真似できなかった。独特の“タメ”というか、絶妙なグルーヴがあるの、あの人のギターって。ヤマタツのリズム・ギターは“BOMBER”も最高。あれは曲自体強力なものがある。スラップ・ベースの練習曲になりそうな1曲

実はかれこれ10年以上前、友達にヤマタツのライヴのチケットを取ってもらいながらも、仕事で行けなかった経験がある。当時はそれで仕方ないと思っていたが、今考えるとむちゃくちゃもったいないことをしたという気分でいっぱい。あんとき仕事なんかブッチしちまえばよかった!その後、なななんとBMG時代の曲で固めたツアーをやって、これは是非とも行きたかったが、まことに残念なことにチケット取れなかった。ほんと、あのツアーだけは行きたかったよ・・ 実はヤマタツのライヴのチケットを入手するのは至難の業なのである。関東近県では特に。

一度くらいヤマタツのライヴを見てあの世に行きたいものだねぇ


FOR YOU (フォー・ユー)
BMG JAPAN
2002-02-14
山下達郎

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この記事へのコメント

マラガ
2010年03月19日 23:34
思い起こせば一年前、生の達郎を観にわざわざ盛岡まで行きましたもの。でもそれだけの価値のある素晴らしい内容でした。こんなことするの私だけかと思いきや、雑誌にも「関東近辺でチケットを取るのは至難なので、旅行のイベントと考えて遠出するのも悪くない」と書かれていました。(笑)
2010年03月20日 20:16
ををマラガさん、やっぱり来ましたか そういえば行ってましたね、極寒の盛岡へ。あれから1年とは早いもんです。しかし今時分、600kmも遠出して見て満足するアーティストなんて、他にいるんでしょうかね?どんな地方のステージでも最高のクオリティでライヴを行うヤマタツ、そういうところもプロを感じて好きです。しかもバカでかいホールでやらないという拘りを貫くところもさすが!

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