「こんばんは東京!」

実は11/4、NHKホールまでライブを見に行って参りました。数年ぶりの渋谷・・・街の様子も少し変っていた。

誰を見たのか?? 邦人アーティストで私が最も好きな人、山下達郎である。たまに当ブログにもあるペンネームでコメントを書いてくれる友人K氏がチケットを取ってくれた。この場を借りて改めてK氏にはお礼を言いたい。まさか取れるなんて思ってなかったから、取れたと聞いたときは「うそーーっっ!!?」って感じだった。10数年前、仕事のためチケットがありながら行けなかった雪辱をようやく果たすことができた。

で、なんでこの記事をアップするタイミングを遅らせたかというと、会場で達郎本人から11/7のツアー終了までブログ等でネタバレな記事を書かないでくれという達しがあったからだ。それを忠実に守った一ファンのGINOというわけ(笑) えらいでしょ。

山下達郎は私の音楽ファン人生において、絶対に一度は見ておかねばならないアーティストだった。スティーリー・ダンも見たし、ルカサーもカールトンもカエターノ・ヴェローゾもイヴァン・リンスも見た。しかし彼を見なきゃ他の誰見ても始まらないという感がずっとあった。K氏とタワレコ前で待ち合わせをして、軽く飯食って公園通りをNHKホールに向かって歩く。どんな曲をやるのか期待しながら・・。席は2階の真ん中へん。まずまずのポジション。かつてメセニーを見た位置に近かったね。そして開演。普段着のようなメンバー。ニット帽にブルーのシャツ、ジーンズの達郎。「こんばんは東京!」と一声、18時半から始まり22時まで3時間半。アンコールなんと4曲。達郎のライブは長いとは聞いていたけど、いやはやこんな長いライブは未だかつて見たことないね。しかしただ長いだけでつまんないライブだったらとっとと帰ってるとこだが、さすがに山下達郎、そんなことがあるはずがなかった。今回のツアーは彼の音楽活動35周年を記念したツアーとのことで、嬉しいことにシュガーベイブ時代を含む古い曲をバンバンやってくれた。この上ない喜び。なんせ私にとってBMGの頃の達郎は神だからな。知らない曲も数曲あったが、ほとんど知ってる曲で固められていて、中でも“ウィンディ・レディー”をやってくれたのは嬉しかったなぁ~。“サーカス・タウン”バージョンではなく、シュガーベイブ・バージョン。生で“愛なんて つかの間の幻さ”が聴けた(笑) 鈴木茂の名曲、“砂の女”のシュガーベイブ・バージョンなんてのもやった。結構コアな選曲だよね。最近の曲でファンになった人は何がなんだかさっぱりわからん曲だったろう。達郎本人もMCでそんなこと言ってたけど。私が特に嬉しかった曲は上記の他、“スパークル”、“ソリッド・スライダー”、“ドーナツ・ソング”、“ダウンタウン”、“今日はなんだか”、“ I Only Have Eyes For You(フラミンゴスのカバー)”、“デイドリーム”、“アトムの子”、そしてアンコールの“ライド・オン・タイム” あたり。この中で“ドーナツ・ソング”と“アトムの子”だけちょっと浮いた気もする(笑) わりと新しめだしね。“アトムの子”は特に賛否両論ある曲だと思うけど、私はどういうわけかあの曲が大好きなのだ。あの溌剌としたところや、とことんポジティブな歌詞、ボ・ディドリーのようなビートなどすべて好き。生で聴いて、不覚にも涙が出てきてしまった。“Oh boy、どんなときでも 君のことだけを Oh boy、考えていたっけ”の一節やラストのラララコーラス、大好きなんだよねぇ。非常に懐かしい気分に浸れるんだな。最初CMで聴いたときは拒否反応を起こしたもんだけど、“トレジャーズ”を手に入れジワジワ好きになってきた。

初めて山下達郎のライブを見て強く感じたのは、その揺るぎないプロフェッショナリズム。“これぞプロのアーティスト”ってのをまざまざと見せつけられた気がした。バック・メンバー一人ひとりも然り。名作“JOY”の頃とほとんど変わらないメンバーだったが、残念ながらドラムの青山純が余所に行ってしまったらしい。が、後任の若きドラマーも大変見事なプレイをしていた。まぁ達郎が選んだのだから当然といえば当然。ギターは当代きっての名手、佐橋佳幸。遠目に見てて誰かな~って思ってたら、佐橋だったという・・。松たか子の旦那様です(笑) MCのとき達郎が、「今日初めて見に来た方、どれくらいいますか?」と問いかけてきて、ざっと会場の半数が挙手。私もその中の1人w そしてこう続けた。「近頃は初めて見るアーティストのCDを買って“予習”してから会場に行くようだけど、そんなのは無意味。何も知らずに会場に行って楽しめるようなでなきゃライブじゃない」と。紛れもないプロが言う言葉ですよこれは。そして自らのパフォーマンスに絶対の自信を持っている人間が言う言葉。なんか「この人のファンでよかった」って思いが湧いてきた。だいたいライブを3時間半もやるアーティストが今時どれほどいる?アンコールだって、せいぜい2曲がいいとこ。これまたMCでのたまっていたことだが、「昔、弘前までツアーに行って、お客さんが600人くらいしか入ってなかった。そこで何を思ったか?『もうここに来ることはできないかもしれない。だったらできること全部やって帰ろう』・・・ここから3時間ライブが始まったんです」、こういうアーティストなんだよね、あの人は。ありがたいことじゃないですか。見に来てくれているお客さんをいかに大事にしているか。2時間くらいCDと同じことやって茶を濁して、ふざけた料金ふんだくる奴らに聞かせてやりたい気分よ。だからこそ演奏するホールの音響にも人一倍こだわる。NHKホールはお気に入りらしい。曰く「拍手が天井から降ってくる」んだそうな。そして解体されてしまった大阪フェスティバルホールへの愛着も語っていた。「いいホールというのは、時間をかけてできあがっていくもの」というのを聞いて、「なるほど、そういうものなのか」と納得してしまった。でも今年、初めて武道館でやったと言っていたが、これはびっくり。事情があったとはいえ、あの音響最悪の武道館でやるのは本意ではなかったかもしれないね。そして彼のプロフェッショナリズムの極め付きは、その歌声だ。素晴らしいとしか表現しようがない。伸びやかで、よく通る声。声量も物凄い。実際聴いてて、マイクなしでもかなり後ろの方まで届くんじゃないかって思ったくらい。加えて正確なピッチ。これまでCDで愛聴してきたその歌声は、生で聴いてもやっぱり完璧だった。改めてファンでよかった!

現在御歳57。これからはライブ中心で活動していきたいとのことで、60まで毎年ツアーをやると公約していた。しかも嬉しいことに、ライブハウスでの公演も考えているそうだ。マジすか!? なんてこった!行きたいなぁ~それ 名ライブ・アルバム“イッツ・ア・ポッピン・タイム”の再現となることを期待して止まない。しかし恐ろしいチケット倍率になるのは間違いないだろうね 一体どこのライブハウスでやるつもりなんだろう?? いや~、それほんと見たい!!



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この記事へのコメント

アインちゃん
2010年11月09日 18:51
青山純さんは怪我が長引いていて、今はまだ本調子ではないようです。。。新しいドラマーの小笠原拓海くんは今後5年で日本を代表するドラマーになるらしいですよ
2010年11月09日 20:25
あららアオジュンさん怪我しちゃったんですか??それは初耳。誰か違うアーティストのバックに付いたと聞いてたんですけど・・。小笠原君は初めて見知ったドラマーなんですが、その若さに似合わず終始プロらしいプレイを展開していました。あのくらいのトシだと派手なことをやろうとするものですが、さすがに達郎が選らんだドラマー、ソロ以外はきっちりボトムをキープしていましたよ。
マラガ
2010年11月10日 21:38
歌もさることながら達郎氏のギターカッティングも半端じゃなかったですね。山下達郎=歌の人、のイメージで初めて会場に訪れた人は少なからず衝撃を受けたんじゃないでしょうか。
2010年11月11日 01:28
おおマラガさん、その節はどうもでした!そうですね、我々は重々承知ですが山下達郎=ギタリストでもあるワケなんですよね。テレキャスターしか使わないってとこも、彼のギタリストとしての拘りを感じます。以前も書きましたが、シンガーがついでに弾くギターのレベルではないですな、あれは。思いっきりアンサンブルの重要な部分を担っています。あの辺もさすが山下達郎を思わざるを得ません。

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