Smoky
日本のロックで私が最もかっこいいと思う曲の話。
その曲とはズバリ!Charの“Smoky”☆
これに尽きる。とことん突っ走ってるハイパー級のロック・チューンと呼びたいね。何回聴いても飽きない。
実はCharって、大学に入るまでは名前しか知らなくて、曲はまったくと言っていいほど聴いたことがなかった。聴くきっかけになったのは、サークルの定演での先輩のコピバン。そのとき彼らは“Smoky”他をやっていた。ほぼ同じ時期に、どっかの大学との合同ライヴ@吉祥寺で、あちらの大学のバンドがピンク・クラウドのコピーやってて、「ああ、Charってのはこういう存在か‥」と認識した次第。“こういう存在”とは、つまり腕に覚えアリ系のバンド人間、はたまた“俺たちはお前らとは違う”系バンド人間なんかに支持されるアーティストだってこと。あの当時のバンド野郎どもがよく手を出していたのは、ボン・ジョヴィとかガンズとかエアロスミスとか、そういう路線。Charをやるってのはそういう連中とは一線を画した感じだった。
この“Smoky”、私は2つのスタジオ・ヴァージョンを持っているんだけど、1つは当然オリジナル・レコーディングでもう1つはL.A.のスタジオ・ミュージシャンらと録ったヴァージョン。後者は“U・S・J”というアルバムに収録されていた。この“U・S・J”の“Smoky”…ドラムはジェフ・ポーカロ、サイド・ギターはスティーヴ・ルカサーである。TOTOの屋台骨の2人だ。この時点で買う前から相当な期待を寄せていた。・・にも拘らず、聴いてずっこけた
正直なとこ、オリジナルの“Smoky”と比べちゃうと、「なにこれ!??」って感じ。何がつまんないって、よりにもよってポーカロのドラムよ。あのポーカロなのに、「こんなことがあっていいんだろうか?」ってくらい退屈なドラムで、完全に曲をスポイルしてしまっている。果たしてこの最悪のドラミング、ポーカロ自身のセンスでこうなったのか、それとも他のトンマがイニシアチヴを取ってこんなんなっちゃったのかは不明。ただこのアルバム、クレジットを見ると錚々たるL.A.軍団であるが、1人良からぬ名前も見られる。そう、デヴィッド・フォスターである(大笑!!!) 彼が参加していることで、「もしかして…」と勘繰りたくもなるものだ(-_-;) ドラムだけじゃなく、全体的なサウンドもしょーもないから。
一方、オリジナルの“Smoky”、これはデビュー・アルバム他ベストやらなんやらに収められているヴァージョンで、私がこよなく愛する“Smoky”はこちらである。ほんと、歴史的名演と呼びたいくらいの圧巻の出来栄えで、シカゴのとこでも書いた、“これがロックだバカヤロー!!!”が凝縮されている。当時Charはまだ20歳そこそこ。その若さも作用しているんだろうが、とにかく圧倒的な疾走感、ドライヴ感、勢いがあり、聴くと高揚せずにはいられない。強力なエネルギーを放射しているね。加えてあの荒々しさ!ロックの必要十分条件を見事に備えた曲と言っていい。アグレッシヴで鋭角的なメロディーもグレイト
あの曲にはああいう感じのメロディーしかないだろ、うん。それにしてもCharのギターのキレっぷりの気持ちいいことよ
例のイントロの裏拍のキメの直後の“ギュワアァォン”ってアーミングが既にキレてるし(笑) Charの体に染みついたジミヘン・イズムだなあれは。思うんだが、Charのギターって常にグルーヴしてるよね。バジー・フェイトンのギターもグルーヴしてるけど、Charはよりロックの匂いがする。サンタナがそうであるように、ギターの音色も独特の個性があるね。高域が耳につかない枯れ気味の音。歪み方はそんなに深くなく、「ブリッ!」って感じの音。Charってギタリストはテクニックを売りにするギタリストじゃないが、それでもやっぱ上手いんだよね。独特の呼吸、または間があるんだな、彼のギターには。それがなんとも言えんRAWな臨場感を生んでいる。スタジオ録音聴いても、凄くRAWな感じがする。そこんとこが彼の1番の個性だと、私は思っている。そして真似しようにもできんところだ。
“Smoky”の凄いところはCharだけではなくて、実を言うと私はChar以上にバックに魅力を感じている。ローズのソロも非常に素晴らしい。でもそれ以上に素晴らしいのがリズム隊。痺れます。いや、本当に凄いよ、この曲のドラムとベースは。これがために“Smoky”から離れられんと言ってもいいくらい。“U・S・J”のへなちょこヴァージョンと比べてみるとよくわかる。この曲がこんなに凄まじくドライヴしているのは、つまりはリズム隊が抜群だからだ。あたかもダッジ・チャレンジャーR/Tがハイウェイをぶっ飛ばしているかのよう。フェラーリじゃなくて、あくまでマッスルカーのチャレンジャー。フェラーリみたいにスマートに速いんじゃなくて、荒っぽくグルーヴ感あるスピードって感じ。まさにアメリカン・マッスルのチャレンジャーのように。この表現わかってもらえるだろうか?(笑)
そんじゃ、オリジナル・ヴァージョンと“U・S・J”ヴァージョンを借りてきて貼っときますか。私がダラダラ書くより聴いた方が早い。どっちがロックに聴こえますか??
その曲とはズバリ!Charの“Smoky”☆
これに尽きる。とことん突っ走ってるハイパー級のロック・チューンと呼びたいね。何回聴いても飽きない。
実はCharって、大学に入るまでは名前しか知らなくて、曲はまったくと言っていいほど聴いたことがなかった。聴くきっかけになったのは、サークルの定演での先輩のコピバン。そのとき彼らは“Smoky”他をやっていた。ほぼ同じ時期に、どっかの大学との合同ライヴ@吉祥寺で、あちらの大学のバンドがピンク・クラウドのコピーやってて、「ああ、Charってのはこういう存在か‥」と認識した次第。“こういう存在”とは、つまり腕に覚えアリ系のバンド人間、はたまた“俺たちはお前らとは違う”系バンド人間なんかに支持されるアーティストだってこと。あの当時のバンド野郎どもがよく手を出していたのは、ボン・ジョヴィとかガンズとかエアロスミスとか、そういう路線。Charをやるってのはそういう連中とは一線を画した感じだった。
この“Smoky”、私は2つのスタジオ・ヴァージョンを持っているんだけど、1つは当然オリジナル・レコーディングでもう1つはL.A.のスタジオ・ミュージシャンらと録ったヴァージョン。後者は“U・S・J”というアルバムに収録されていた。この“U・S・J”の“Smoky”…ドラムはジェフ・ポーカロ、サイド・ギターはスティーヴ・ルカサーである。TOTOの屋台骨の2人だ。この時点で買う前から相当な期待を寄せていた。・・にも拘らず、聴いてずっこけた

一方、オリジナルの“Smoky”、これはデビュー・アルバム他ベストやらなんやらに収められているヴァージョンで、私がこよなく愛する“Smoky”はこちらである。ほんと、歴史的名演と呼びたいくらいの圧巻の出来栄えで、シカゴのとこでも書いた、“これがロックだバカヤロー!!!”が凝縮されている。当時Charはまだ20歳そこそこ。その若さも作用しているんだろうが、とにかく圧倒的な疾走感、ドライヴ感、勢いがあり、聴くと高揚せずにはいられない。強力なエネルギーを放射しているね。加えてあの荒々しさ!ロックの必要十分条件を見事に備えた曲と言っていい。アグレッシヴで鋭角的なメロディーもグレイト


“Smoky”の凄いところはCharだけではなくて、実を言うと私はChar以上にバックに魅力を感じている。ローズのソロも非常に素晴らしい。でもそれ以上に素晴らしいのがリズム隊。痺れます。いや、本当に凄いよ、この曲のドラムとベースは。これがために“Smoky”から離れられんと言ってもいいくらい。“U・S・J”のへなちょこヴァージョンと比べてみるとよくわかる。この曲がこんなに凄まじくドライヴしているのは、つまりはリズム隊が抜群だからだ。あたかもダッジ・チャレンジャーR/Tがハイウェイをぶっ飛ばしているかのよう。フェラーリじゃなくて、あくまでマッスルカーのチャレンジャー。フェラーリみたいにスマートに速いんじゃなくて、荒っぽくグルーヴ感あるスピードって感じ。まさにアメリカン・マッスルのチャレンジャーのように。この表現わかってもらえるだろうか?(笑)
そんじゃ、オリジナル・ヴァージョンと“U・S・J”ヴァージョンを借りてきて貼っときますか。私がダラダラ書くより聴いた方が早い。どっちがロックに聴こえますか??
この記事へのコメント
自分はU・S・Jバージョンから入ったのでオリジナルバージョンを聴いた時はこんなんあったのかと驚きました!
オリジナルバージョンはよりバンドのバイブが直に伝わってくるのでロック好きな人はこちらが好みなんでしょうね。ボトムがファンクしててたまらんです。
USJバージョンは、中間ブリッジのアレンジがギターソロ~ピアノソロでの空気のつくり方がすばらしいと思う。演奏もいいと思うんですけどもいかんせんミックスが好みじゃないです。音の作り方が当時のAOR的なものになってますよね。ちょっと軽い。ミックスって大事です。最近自分で作ってみてつくずくそう思います。
最近携帯プレーヤーにいれて持ち歩いているのは、今風にアシッドジャズな感じでアレンジされたこちら↓の2000年バージョン
http://www.youtube.com/watch?v=kggYzCsk1eM
ご紹介の2つバージョンの中間といった感じかな?
オリジナルの“Smoky”のかっこよさは、ほんと反則!! 有り得ないくらいのテイクですね。U・S・Jヴァージョンの何が気に食わんって、例のイントロのキメにシンセブラス入れてること。何を考えておるのかと・・。あれでいきなり「くっさー」ってなりますな。ポーカロのドラムも、きっと彼にはちゃんとディレクションが伝わってなかったのかもしれませんね~。さもなくば、誰かが意図的にああいうドラムを指示したか。でなきゃ、あのジェフ・ポーカロがあんなサゲなドラム叩くはずないもん。
おっしゃる通り、U・S・Jの音は軽いですね。ロックの音じゃないです。綺麗すぎてシティ・ポップスのように聞こえます。Char本人があのアルバムについて、どんな見解を持っているのか興味あるところ。なんかのインタビューで回答してるかもしれないですけど(~_~;)
おかしいなって何回もコメント行ってたと思います。すみませんでした。
私自体がスパムでなくてよかった(笑)
私のブログって、プロバの方でデフォの規制ワードが設定されてて、その中に“バイブ”ってのが入ってたようです(笑) 今後はのカキコは“ヴァイブ”にした方がいいかも(爆×5)
アイドル雑誌でも当時は御見かけしまして、
「Charのギター講座」とかありました。
「Lightning Blues Guitar Fes」DVD、
引っ張り出してきたいと思いますん
そうそう、Charって昔は原田真二なんかと同じような扱いを受けてたらしいですね。でもあのギターのワイルドさや、皮肉っぽい雰囲気からアイドルってのもなんだかな~って思いますな(笑) マスコミの操作ってのはコワいですよね。
話変わって、今から10年ほど前、私は東京の東馬込というところに住んでいたんですけど、大井町線で会社に通っておりました。その沿線の戸越公園にCharの通った高校があることをつい先日知りました(^_^) ミョーな親近感を覚えてしまったGINOなんです(大笑!!)
最近すっっっかり放置プレイの当ブログ・・・もはや誰も見てくれちゃいないだろうと思ってましたが、こうして遊びに来てくださる方がいると、やっぱ嬉しいっす!
ときに、Charの当時のベーシストはGeorge Mastichって方なんですね。ヤンシュウさんがジョージジョージと言うんで、調べてしまいました(笑) 実はCharの人脈はほとんど知らないんです
なんか今時、ああいうロックがなくて面白くないですわ。TVやFMで流れてる曲聴くと、どれも同じようなメロで同じような歌い方。すかさず消します(大笑) 誰かがそういう風にシーンを操作しているんでしょうな。
ゴダイゴとやったスモーキー、見たいなァそれ
残念ながら、カルメンマキも通らずに来てしまったんすよ、この私(-.-;) YouTubeで“私は風”とか見たことありますが、ぶっちゃけ今時のガールズ・ロックなんか問題にならない存在感がありますね。日本のシンガーのオーラではなくて、ジャニスとかグレイス・スリックとかに近いものを感じました。
最近のロックについて思うのは、国内海外問わず、音の録り方とかムードが全然違ってて、臨場感が薄っぺらくミョーに人工臭を感じちゃうことです。わかりますかね、このニュアンス??極端に言っちゃえば、例えばギターならアンプシミュレーター通したライン録りみたいな音に聞こえちゃうってことです。確かそんなことをどっかの記事で書いたかも。
昔フリーはよく聴きましたが、持ってるアルバム全部アンディ・フレイザーのベースですた(~_~;) “ファイアー・アンド・ウォーター”あたり、20代の頃の愛聴盤でしたよ。70年代のロックはZEPを始め外タレどっぷりだったため、邦人をほとんど知らないんですよねえ。鈴木茂は好きですけど。
そういや土屋昌巳の元ジャパンってのも、今考えりゃ凄いものがあるなあ、と…。
そういえば、ZEPのジョンジーが岸部イットクのベース聴いてたまげたというエピソードがあるらしいですね。「あいつ紹介しろ」って。
朱里エイコの足の保険の話は知っております。映像で見る限り、確かにいいアンヨしてましたね