レベル42

2000年代の今、レベル42というと木村カエラの曲名を連想してしまう若い衆がたくさんいると思うけど、我々のようなバンド・サークル出身者にとってレベル42とは英国のジャズ・ファンク・バンドを指す。彼らのコピバンやった連中はたくさんいるだろう。

レベル42・・・確か私が大学のとき1度解散したはずだが、再び活動している模様。バカテク・ベーシストのマーク・キング率いる、多分にポップな要素を含む楽曲が特徴的なジャズ・ファンク・バンドだった。ジャズ・ファンクというより、もはやUKポップのような音だったね。同じ時期ライバル(?)だったシャカタクとはまた違うポップさ。シャカタクがきれいでお洒落さ全開だったのに対し、レベル42はもっとパワフルなポップさがあった。これまた同じ時期に活躍したジャズ・ファンク・バンドのメゾフォルテとは若干通じるものがあるように感じるな。でもメゾフォルテはジャズ・ファンクと言うよりカシオペアやスパイロ・ジャイラみたいなフュージョンと言うべきか。“ガーデン・パーティ”とか相当カシオペアチックだし(笑)

バンドやってる頃、私の周囲ではレベル42はあまり評判がよろしくなかったと記憶している。ある人は「ドラムのノリが無機的でつまんない」とか、またある人は「マーク・キングの音が嫌い」など・・・。「ドラムのノリが機械的」「マーク・キングの音が嫌い」⇒言ってることはよーくわかる。確かに私もあのフィル・グールドの刻むビートにはあまり惹かれないし、マーク・キングのいかにもトレース・エリオットなシャカシャカした音もあまり好きではない。しかしそれはあくまで個々のプレイヤーを単体で見た感想で、バンド全体としての音はそう嫌いではない。だから特定の曲に限っては今でもよく聴く。

最初に買ったレベル42のアルバムは“ワールド・マシーン”という85年発表のもので、彼らのアルバムでもかなり売れたものだったはず。聴く前、「こんな音だろう」という予想を立てていたんだが、その予想を大きく裏切られるあまりにポップな音には面食らった。1曲目のタイトル・チューン“ワールド・マシーン”からして80'sポップ全開☆ a-haとかカジャグーグーみたいに思えた。もっとゴリッとした音だと思ってたのに 「ジャズ・ファンクじゃないじゃん!」・・そう思った。でもそれはジャズ・ファンクの頭で聴くからであって、“これはポップ・ミュージックだ”と意識を変換してみるとそうひどいものではない。“フィジカル・プレゼンス”とか“ライイング・スティル”なんていい曲だと思う。特にクールなバラードの後者は名曲だね。マーク・キングのヴォーカルが光ってる。そう、私は彼のベースよりヴォーカルと声が好きなのだ。ライブでかますド派手なスラップ・ベース・ソロは確かに痛快で面白いけど、ああいうソロよりもベースを弾きながら歌う彼が好き。しかしよくあのベースを弾きながら歌えるもんだよ。個人的に歌うベーシストの最高峰はポール・マッカートニーだと思っているけど、マークも異常だね。ポールのベースは強力にメロディアスで、マークのベースはえらいパーカッシブ。いずれも歌いながら弾ける次元のベースではない。

彼らの曲で最も聴く頻度が高いのは“ラヴ・ゲームス”・・・レベル42の代名詞的超代表曲である。イントロのスラップをよくコピーしたっけ・・。昔一緒にバンドやってたベーシストに聴かせたら「ダサい」と一刀両断食らった(笑) まぁ、そう言われちゃうのもわからんではないが、なんか好きだなこの曲は。テンポ、パタパタしたリズム、メロディーが気に入っている。あとはアルバム“サン・ゴーズ・ダウン”のタイトル・チューンである“サン・ゴーズ・ダウン”、“アウト・オブ・サイト、アウト・オブ・マインド”あたりがお気に入り。“サン・ゴーズ・ダウン”は彼らのアルバムで1番好き。プロデュースがEW&Fのラリー・ダンとヴァーダイン・ホワイトだからなのか、明らかに“ファンタジー”を下敷きにした“ファラオの夢”は笑える 

そんなわけで木村カエラじゃないレベル42、こういう感じだす。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 




Level Best
Fontana Polydor
1989-10-30
Level 42

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by Level Best の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック