ディオンヌ・ワーウィック

思わずタイトルを"ディオンヌ・ワーウィック"としてしまったが、私は彼女について語れるほどちゃんと聴いているわけではない。しかし是非紹介したい曲があるから取り上げてみた。

ディオンヌ・ワーウィックは黒人である。しかし黒人=ソウル・ブラコンという図式は彼女に関しては当てはまらない。デビュー当初から彼女が歌ってきたのはバカラックの曲だからだ。バート・バカラック・・・キャロル・ベイヤー・セイガーのご主人であり、その長いキャリアで数々の名曲を生み出したアメリカン・ポピュラー・ミュージックの巨匠中の巨匠である。だからディオンヌの歌からはモータウンのようなソウル色がほとんど感じられない。フィフス・ディメンションもそうだね。黒人のグループながら泥臭さがあまりなく、非常にポップである。個人的に彼らには、ブラジル色のないセルメン&ブラジル66のような印象を持っている。イージーで聴きやすくていい。ブレンダ・ラッセルも黒人でありながら優秀なAORシンガーだし、ジョニー・マティスもヴェルヴェット・ヴォイスでキャリアの最初からポピュラー・ソングを歌ってきた。だから押し並べて黒人=ソウル・ブラコンとするのは、少々強引なのだ。

さて本題。私が紹介したいディオンヌ・ワーウィックの曲・・・2曲ある。1曲目"ムーヴ・ミー・ノー・マウンテン"。これってオリジナルはラヴ・アンリミテッドなのかな?チャカ・カーンも歌ってるね。だがこの3つのヴァージョンのうち、白眉はディオンヌのヴァージョンだと思う。ラヴアンとチャカは見事にソウル・ブラコンしてるが、ディオンヌはすっきりと垢抜けてる。この曲も当ブログのあちこちで登場する"フリー・ソウル"シリーズのどれかに入ってたのを聴いて知った。聴いた瞬間いきなり気に入ったわ。以来私のベーシックな選曲となっている。あのメロといい抑制の効いた雰囲気といい、最高すぎて堪らん。なんかプラット&マクレインのスーパー名曲"ホワッチャーサイン"にも似た空気を感じるな。共通する哀愁感があるね。

2曲目"ウィズ・ア・タッチ"。これもまたヤバいくらい最強な曲で、"ムーヴ・ミー・ノー・マウンテン"を凌ぐソフィスティケーションを誇る。スティーヴィーが作った曲なのだが、凡百のAORが束になっても敵わないほど完璧にAORしている。私の中のAORの概念の理想形に近い。それもそのはず、プロデュースはなんとジェイ・グレイドン。まさにグレイドンの音そのものだねこれ。ディオンヌがグレイドンのプロデュースを受けたってのがちょっと驚きだが、これはこの曲が発表された1982年という時代背景もあるんだろうな。AORの全盛期で、グレイドンのプロデュース業が乗りに乗っていた時期でもある。どういう経緯でアルバムが制作されたのかわからんけど、ディオンヌ本人がグレイドンにオファーかけたんだろうか⁇ 時代の寵児みたいなもんだったからな、当時のグレイドンは。上記のディオンヌの音楽的バックグラウンドを考えると、彼女がグレイドンの作るサウンドに惹かれたとしても何の不思議もない。

さて、曲を張っておきますので聴いてみてください。どっちもほんといい曲だから


愛のめぐり逢い - ディオンヌ・ワーウィック
愛のめぐり逢い - ディオンヌ・ワーウィック
フレンズ・イン・ラヴ(期間生産限定盤) - ディオンヌ・ワーウィック
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